A-yoshiki'sブログ

~言葉の種まき~

荒井由美さんの「ひこうき雲」が1973年の歌って、驚きです。

ジブリ映画で流れた「ひこうき雲」がとても良かったので、CDラックに埃をかぶっていた「Super Best of Yumi Arai」を引っ張りだして聴いています。

そのジャケットを見て驚き。

この歌、1973年の歌だったんですね。76世代の私はまだ生まれていません。

なんか、自分の小さい頃の感覚からも、この歌の自由さに圧倒されました。

だって、まだ黒電話の時代ですよ。テレビもガチャガチャ回す時代です。

この年のオリコンチャート1位は・・・

ジャカジャカジャカジャカ・・・・・発表します。

第1位 宮史郎とぴんからトリオの「女のみち」 パチパチパチ

 

ほらね。1973年的感覚では、これですよ。

ちなみに、2位も同じくぴんからトリオの「女のねがい」

3位は、ガロの「学生街の喫茶店」。有名どころでは、6位にかぐや姫の「神田川」が入っています。

ね、昭和の匂いがプンプンしません?

いや、どれも名曲だと思いますよ、哀愁ただよう。

でもやっぱり匂います。良く言えば懐かしい匂い。でも古びた匂い。

これらの曲は、昭和の匂いを漂わせることで大衆の指示を得たのかもしれません。つまり昭和という時代や聴衆にとらわれていた楽曲と言えます。

それと比較するとこの「ひこうき雲」の歌詞やメロディーのなんと自由なことか。

昭和という時代にも何にもとらわれていない。

純粋に青い空にただよう、ひこうき雲を連想させる歌。

なんて自由なんだろう。

でも、この曲はオリコンチャート50位以内には入っていません。たぶん昭和の匂いがしないこの曲がこの時代の嗜好に合わなかったのだと思います。他のチャート曲と比較するとやはり異質ですから。

 

荒井さんはこの他にも1975年に「ルージュの伝言」、1976年に「中央フリーフェイ」などの曲を作っていますが、やはり異質です。1976年のオリコンチャート1位は「泳げたいやきくん」ですから。「むまいにち、むまいにち…」とかねちっこく歌っている一方で、「中央フリーウェー♪」とか歌っちゃっているんですよ。やはりぶっ飛んでいます。

私はこの自由さを女性らしい自由さだなと感じました。結論を単純化するつもりはありませんが、きっと男性ではこの自由な曲は作れなかった。

時代に従うでもなく、時代と戦うでもなく、時代を無視するでもない。

こういうの男性は苦手ですね。抗って、戦って、それでダメなら無視して生きています。無視することはとらわれていることです。

 

でも、この曲から感じる荒井さんは、ただ途方もなく自由な女性。

「自由の女神」はやはり女性でないとダメなんだなあ、きっと。